カセット用テストテープを作るPart2


2013年8月作成  2021年1月29日更新

メーカー製のテストテープ


Elecronix Corp.
2012年に海外から購入した、ノーマルポジション(左)とハイポジション(右)のテストテープ
20Hz(-10dB)、100Hz(-10dB)、250Hz(-10dB)、400Hz(-10dB)、1kHz(-10dB)、2.5kHz(-10dB)、
4kHz(-10dB)、6kHz(-10dB)、8kHz(-10dB)、10kHz(-10dB)、12kHz(-10dB)、15kHz(-10dB)、
20kHz(-10dB)、20Hz〜20kHz(-10dB)sweep、pink nois、他、30分収録


A・BEX
TCC-152 Azimuth 8kHz (左)、TCC-153 Azimuth 10kHz (右)

TCC-120 Level (DIN Ref.) 315Hz 0dB

「無線と実験別冊★誠文堂新光社 '81 STEREO TECHNIC カセット・デッキVSプレーヤー」より


LC ENGINEERING
LCT-3001-L 12um FLUTTER & SPEED 3kHz-10dB (左)、LCT-7001 DOLBY LEVEL CALIBRATION 200Nwb/m 400Hz (右)

LCT-3003-H 160nwb/m (0VU) LEVEL 315Hz 0dB (左)、LCT-304A AZIMUTH 6.3kHz -10dB (右)


TAPEX
TTL-2 LEVEL 315Hz 0VU±0.5VU (EIAJ) (左)、TTA-5 AZIMUTH 6.3kHz -10dB±1.5dB (右)

TAPEX TEST TAPE 取扱説明書

「1976年 季刊 tape sound 特別増刊 76ステレオカセット=ベストバイと全製品紹介」より

「1976年 季刊 tape sound 特別増刊 76ステレオカセット=ベストバイと全製品紹介」より
 
★各メーカーで使用しているテストテープの種類★
 
SONYで使用している調整用標準テープ(一例です) 
ラジカセ/
テープレコーダー 
テープスピード調整 3kHz、0dB WS-48
録再ヘッド垂直調整(アジマス) 6.3kHz、-10dB P4-A-81
再生レベル調整 333Hz、0dB P-4-L81
カセットデッキ テープスピード調整 3kHz、0dB WS-48S
録再ヘッド垂直調整(アジマス) 10kHz、-10dB P4-A-100
再生レベル調整 315Hz、0dB P-4-L300
TC-K555ESL/TC-K333ESLのサービスマニュアルより


Panasonicで使用している調整用標準テープ(一例です)
カセットデッキ  ヘッドアジマス調整用 8kHz、-20dB QZZCFM
テープスピード調整用 3kHz、-10dB QZZCWAT
再生F特確認用 315Hz、12.5kHz、10kHz、8kHz、4kHz、1kHz、250Hz、125Hz、63Hz、-20dB QZZCFM
再生利得調整用 315Hz、0dB QZZCFM
総合F特調整用・総合利得調整用・
FLメータ調整用。HX PRO調整用
Normalテープ QZZCRA
CrO2テープ QZZCRX
Metalテープ QZZCRZ

「ナショナルテープレコーダ 分譲品カタログ サービス扱い 昭和51年12月切より取扱い」のカタログより


「ナショナルテープレコーダ 分譲品カタログ サービス扱い 昭和53年1月切より取扱い」のカタログより

RS-B755のテクニカルガイドより


AIWAで使用している調整用標準テープ(一例です)
カセットデッキ ヘッドアジマス調整用 10kHz TTA-117E
テープスピード調整用 3kHz TTA-111S
再生レベル調整 TTA-161
再生周波数特性調整 1kHz、10kHz TTA-117E
AD-F600のサービスマニュアルより


AD-7300のサービスマニュアルより



Lo-Dで使用している調整用標準テープ(一例です)
カセットデッキ テープスピードの調整 3000Hz  
録再ヘッドの角度調整 10kHz  
再生利得及びメーターの調整 400Hz (ドルビー基準テープ)   
D-88のサービスブックより


DIATONEで使用している調整用標準テープ(一例です)
ラジカセ  録再ヘッドの調整  6.3kHz MTT-113
10kHz MTT-114
カセットデッキ   テープ速度の調整 3kHz MTT-111
録再ヘッドの調整 10kHz MTT-215C
再生出力レベル調整 ドルビーレベルセット 200nWb/m MTT-150
メーター指示調整 ドルビーレベルセット 200nWb/m MTT-150
Y-500/Y-700のサービスハンドブックより
Victorで使用している調整用標準テープ(一例です)
カセットデッキ AZIMUTH TEST
ヘッド角度調整用
10kHz VTT-658
8kHz -10dB VTT702
VTT-703L
WOW & FLUTTER & TAPE SPEED TEST
 テープスピード 、ワウ・フラッタ測定用
3kHz 約30分 TMT-6336
3kHz VTT-656
VTT-712
REFERENCE LEVEL
基準レベル測定用
1kHz VTT-664
1kHz -4dB VTT724
REFERENCE LEVEL
ノイズ リダクション レーベル
400Hz 22mM/mm VTT666
周波数チェック
FREQUENCY TEST
再生周波数特性測定用
63、333、1K、6.3K、8K、10kHz
FULL TRACK 25mM/mm -20dB
VTT-675
VTT-675N
VTT-738
SEPARATION TEST
セパレーション
T-1とT-3のみ、1kHz -10dB VTT752
TEST CASSETTE
頭出しテストテープ
1kHz/16mM、ΔtB=0.5sec TMT6237
700Hz/16mM-20dB、ΔtB=3sec TMT6247
700Hz 160nwb/m-25dB -45dB TMT6447
700Hz 160nwb/m-25dB TMT6448
Victor回路図集のR-E500より

Victor回路図集のD-ER22より
整備したカセットデッキを用意する

A&D GX-Z9100を専門業者にカセットメカと電気回路を整備してもらいました。
3ヘッドのSUPER GXフェライトヘッドとクオーツロックデュアルキャプスタンのカセットデッキです。
これでヘッドの摩耗を気にしないで済みます。

整備内容 キャプスタンベルト交換、カムベルト交換、リール駆動用プーリゴム交換、
カムポジションプリセット電圧調整、巻き取りトルク確認、バックテンショントルク確認、テープパス調整、
録再ヘッドあおり調整、録再ヘッド高さ調整、録再ヘッドアジマス調整、プリアンプDCバランス調整、
メーター感度調整、-40dBメーター感度調整、MPXフィルタ調整、再生レベル調整、再生EQ調整、
バイアスOSC調整、バイアスディップ調整、f特調整、録音レベル調整、CALメーター調整、ヘッド消磁
ドリフト(スピード偏差)±0%
ワウ&フラッタ0.025%
 
315Hz 0VU基準レベル ±0.5VU (EIAJ)のテストテープ信号を再生して、ミリパルで測定します。
驚くほど左右ぴったり合っています。
ミリパルで電圧をみるとわずかに低いですが、これ位はこのテープの誤差です。
 0dBから-10dBの基準レベル用の電圧測定

レベルメーター -4dB 0VU 時、ラインアウト 388mVを基準に電圧を測定します。

発信器の出力を、1dB単位で変えてみます。

0dB 315Hz

-1dB 315Hz

-2dB 315Hz

-3dB 315Hz

-4dB 315Hz

-5dB 315Hz

-6dB 315Hz

-7dB 315Hz

-8dB 315Hz

-9dB 315Hz

-10dB 315Hz
 

0dB 333Hz

-1dB 333Hz

-2dB 333Hz

-3dB 333Hz

-4dB 333Hz

-5dB 333Hz

-6dB 333Hz

-7dB 333Hz

-8dB 333Hz

-9dB 333Hz

-10dB 333Hz
 
 テスト信号音源用CDを製作
 
Sound Forge Audio Studio 10.0で、テスト信号音源用CDを製作します。

 1. 315Hz/0dB/10秒
 2. 315Hz/-1dB/10秒
 3. 315Hz/-2dB/10秒
 4. 315Hz/-3dB/10秒
 5. 315Hz/-4dB/10秒
 6. 315Hz/-5dB/10秒
 7. 315Hz/-6dB/10秒
 8. 315Hz/-7dB/10秒
 9. 315Hz/-8dB/10秒
10. 315Hz/-9dB/10秒
11. 315Hz/-10dB/10秒
12. 315Hz/-11dB/10秒
13. 315Hz/-12dB/10秒
14. 315Hz/-13dB/10秒
15. 315Hz/-14dB/10秒
16. 315Hz/-15dB/10秒
17. 315Hz/-16dB/10秒
18. 315Hz/-17dB/10秒
19. 315Hz/-18dB/10秒
20. 315Hz/-19dB/10秒
21. 315Hz/-20dB/10秒
22. 315Hz/0dB/6分 0dB基準レベル用
23. 315Hz/-4dB/6分 0VU(-4dB)基準レベル用
24. 333Hz/0dB/6分 0dB基準レベル用
25. 333Hz/-4dB/6分 0VU(-4dB)基準レベル用
26. 400Hz/-2dB/6分 ドルビー基準レベル用
27. 1kHz/0dB/6分 各種調整用
28. 3kHz/-10dB/6分 テープスピード調整用
29. 6.3kHz/-10dB/6分 アジマス調整用
30. 8kHz/-10dB/6分 アジマス調整用
31. 10kHz/-10dB/6分 アジマス調整用
32. 315Hz/0dB/30秒 周波数特性測定用
33. 6.3kHz/-20dB/30秒 周波数特性測定用
34. 10kHz/-20dB/30秒 周波数特性測定用
35. 315Hz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
36. 31.5Hz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
37. 40Hz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
38. 63Hz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
39. 125Hz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
40. 250Hz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
41. 500Hz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
42. 1kHz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
43. 2kHz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
44. 4kHz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
45. 6.3kHz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
46. 8kHz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
47. 10kHz/-20dB/10秒 周波数特性測定用
48. 14kHz/-20dB/10秒 周波数特性測定用

微調整用フェーダーボックスの製作。

★ここをクリックすると、
「微調整用フェーダーボックスを作る」のリンクページへ行きます★
7月18日製作開始、7月20日穴開け加工、7月21日配線して完成、7月22日回路図を追加。
9月20日、改良版バージョン2を追加。
2014年1月7日、改良版バージョン3の製作を追加
マルチテスターの誤差を測定
 

 
マルチテスターの誤差を調べます。
400Hz/300mVの信号を測定して、電圧表示の差を調べます。
 ドルビー基準レベルの測定

ドルビー基準レベルを調べます。
使用されているドルビーICは日立製のHA12090NTです。
GX-Z9100のドルビーICのテストポイント(TP)は37番ピンで、ドルビー基準テープを再生しているときに300mVになります。
安定したテープをセットして、CDからの400Hzを録音してモニターをテープ再生にします。
400Hzの録音レベルを、テストポイントが300mVになるように調整します。
このときのラインアウトの電圧は485mVです。
この結果から録音同時再生モニター時にラインアウトレベルが485mVになるようにして、テープ録音をすればドルビー基準テープが作れます。
実際には、同時録音再生モニター時と通常テープ再生時にはわずかに再生レベルに違いが出ます。
録音と再生を繰り返して、調整しながら測定をします。
使用するテスターも、同じ機種の方がサンプリングのタイミングが合うので、より正確に測定できます。


★再度、製作したドルビー基準テープの再生レベルを調べます★
 
テープ製作時と同じ条件になるように接続します。
ドルビーICの出力レベルが300mvになるラインアウトレベルを測定します。

左のポケットテスターは、左チャンネルのラインアウト電圧測定です。
中央のマルチテスターは、ドルビーICの出力電圧を測定しています。表示誤差の2mV高い電圧表示になります。
左のマルチテスターは、右チャンネルのラインアウト電圧を測定しています。
ポケットテスターとマルチテスターはサンプリングのタイミングが違うため、
ドルビーICの出力電圧とラインアウト出力電圧測定は同じテスターを使用します。

録音同時再生モニター時にラインアウト出力を487mVに設定します。
ドルビーICの出力は304mVの表示ですが、表示誤差2mVを引いた302mVです。
録音同時再生録音モニターで487mVで録音したテープを再生すると、ラインアウト出力レベルは482mVになります。
このときのドルビーIC出力は302mVの表示になります。
2mV高く表示されるので、実際は300mVです。
ドルビーマーク付きVUメーターを使用して測定してみる

別の方法でドルビー基準レベルが調べられるかやってみます。
GX-Z9100の0VU基準レベル388mVの出力を、なるべく正確な表示のドルビーマーク付きVUメーター使用デッキに接続します。
VUメーターを0VUに合わせます。

発信器の出力を、ドルビーマークまで上げます。

その時のGX-Z9100のラインアウト電圧を測定してみました。
この方法は、ほんの少し高めかもしれませんが意外と近い値になりました。

★業務用ドルビー基準テープとの比較★
 
 
オーディオテープ製造業者様から、業務用ドルビー基準レベルテープをお借りすることができました。
マスターテープはオープンリールのように巻かれていました。
そのマスターテープをカセットハーフに巻き取って製作されたもので、中身のテープはコピーではなくマスターテープそのものです。
写真左側がお借りしたテープで、写真右が自作のテープを再生した状態です
同一条件でお借りしたテープを再生して比較してみます。
ポケットテスターの400は周波数カウンター表示です。
★業務用ドルビー基準テープの再生★
測定結果は、自作テープとほぼ同じです。
今回の自作テープの測定と製作方法は大変うまく出来たようです。

測定結果をもとに、0dB基準レベル、0VU基準レベル(-4dB)、ドルビー基準レベル、
テープスピード調整用、アジマス調整用のテストテープを作りたいと思います。

 
まず最初に、現在市販されているmaxellのURでテストテープを製作します

いま市販されているテープは、maxell URとmaxell ULとSONY HFです。
購入しやすい、maxell URを使用してみました。
CALIBRATIONで、1本ずつ調整します。
「カセット用テストテープを作るPart1」の時では、微調整をしながら録音が出来ないので、
10本パックのうちテストテープに使用出来ない不安定なものが2本から5本は出ました。
正弦波などの単信号ではレベル変動が多すぎても、音楽録音では気になりません。
maxell URで、315Hz/-4dB/0VU基準レベルテープを作る

マルチテスターの表示誤差を補正した値でレベル調整しています。
録音同時モニターしながら、再生レベルと音をモニターしています。
ミリパルの針の動きを見続けての作業なので、片面10分のテープが限度です。
1本目のテープは、かなり不安定でテストテープには向きませんでした。
2本目のテープは、少し細かい揺れがあります。
ギリギリ、テストテープとして使用できるレベルです。
3本目は不安定なテープで、静止画面をクリックすると動画で見られます。
4本目はURとしては平均的な安定度で、静止画面をクリックすると動画で見られます。

どうも、今回のテープには安定度が良くないものが何本かあるようです。
沢山のテープに単信号を記録してみると分かることですが、同じ種類のテープでも製造時のバラツキがあります。
★磁性体のムラや感度、周波数による保持力の違いがあるような現象を何度も経験しています。

maxell URの安定度がいつもよくないということではありません。
TDK AEで、ドルビー基準レベルのテストテープを作る

TDK AEで、ドルビー基準レベルテープを製作してみました。
ミリパルとマルチテスターで電圧とテープの安定性を監視します。
A面とB面に同じ信号を入れてみましたが、両面とも完全に安定したテープは作れません。
特に左チャンネルが動きやすく、両チャンネルとも多少のレベル変動はします。
レベル変動は、テストテープには使えるレベルです。
maxell URより安定しています。
静止画面をクリックすると動画で見られます。
TDK AEで、333Hz/0dB基準レベルのテストテープを作る

TDK AEで、333Hz/0dB基準レベルテープを製作してみました。
ミリパルとマルチテスターで電圧とテープの安定性を監視します。
A面とB面に同じ信号を入れてみましたが、両面とも完全に安定したテープは作れません。
特に左チャンネルが動きやすく、両チャンネルとも多少のレベル変動はします。
レベル変動は、テストテープには使えるレベルです。
maxell URより安定しています。
静止画面をクリックすると動画で見られます。
TDK ADで、315Hz/0dB基準レベルのテストテープを作る

TDK AD 60分で、315Hz/0dB基準レベルテープを製作してみました。
ミリパルとマルチテスターで電圧とテープの安定性を監視します。
A面とB面に同じ信号を入れてみましたが、両面とも完全に安定したテープは作れません。
特に左チャンネルが動きやすく、両チャンネルとも多少のレベル変動はします。
レベル変動は、テストテープには使えるレベルです。
maxell URより安定しています。
静止画面をクリックすると動画で見られます。
SONY HF 90分で、315Hz/0dB基準レベルのテストテープを作る

SONY HF 90分で、315Hz/0dB基準レベルテープを製作してみました。
ミリパルとマルチテスターで電圧とテープの安定性を監視します。
特に左チャンネルが動きやすく、両チャンネルとも多少のレベル変動はします。
レベル変動は、テストテープには使えるレベルです。
maxell URより安定しています。
静止画面をクリックすると動画で見られます。
maxell UL 60分で、315Hz/0dB基準レベルのテストテープを作る

maxell UL 60分で、315Hz/0dB基準レベルテープを製作してみました。
ミリパルとマルチテスターで電圧とテープの安定性を監視します。
特に左チャンネルが動きやすく、両チャンネルとも多少のレベル変動はします。
レベル変動は、テストテープに十分使えるレベルです。
maxell URより安定しています。
とても良いです、大変安定しています。
静止画面をクリックすると動画で見られます。
maxell UL 10分で、333Hz/0dB基準レベルのテストテープを作る

maxell UL 10分で、333Hz/0dB基準レベルテープを製作してみました。
ミリパルとマルチテスターで電圧とテープの安定性を監視します。
特に左チャンネルが動きやすく、両チャンネルとも多少のレベル変動はします。
レベル変動は、テストテープに十分使えるレベルです。
maxell URより安定しています。
10分テープもとても良いです、大変安定しています。
静止画面をクリックすると動画で見られます。
業務用カセットテープ 10分で6.3kHz/-10dBのアジマス調整用テープを作る

業務用カセットテープ 10分で、6.3kHz/-10dBアジマス調整テープを製作してみました。
maxell UL 10分テープとの信号安定度の比較動画を作りました。
A面とB面の最初から最後まで再生しています。
静止画面をクリックすると動画で見られます。

「2013年のカセットテープ録音テスト」のリンクページへは、ここをクリックしてください。
maxell UR 20分、maxell UL 60分、SONY HF 90分、業務用テープ10分、業務用テープ60分、薦田紙工業60分・90分・120分

 
製作したテストテープをカセットデッキでテストする
★A&D GZ-Z9100で再生★

333Hz/0dB基準レベル

315Hz/-4dB/0VU基準レベル

400Hz/ドルビー基準レベル

★AIWA XK-009で再生★
LINE OUT基準出力レベル/530mV(0VU)
最適負荷インピーダンス47kΩ以上

333Hz/0dB基準レベル

315Hz/-4dB/0VU基準レベル

400Hz/ドルビー基準レベル

★Victor TD-V711で再生★
LINE OUT基準出力レベル/300mV
出力インピーダンス600Ω


333Hz/0dB基準レベル

315Hz/-4dB/0VU基準レベル

400Hz/ドルビー基準レベル

★Lo-D D-2200MBで再生★
LINE OUT出力レベル/500mV(出力インピーダンス 1kΩ)
適合負荷インピーダンス50kΩ以上


333Hz/0dB基準レベル

315Hz/-4dB/0VU基準レベル

400Hz/ドルビー基準レベル

★SONY TC-K555ESRで再生★
LINE OUT規定出力レベル/440mV(47kΩ)
最適負荷インピーダンス10kΩ以上


333Hz/0dB基準レベル

315Hz/-4dB/0VU基準レベル

400Hz/ドルビー基準レベル

★TEAC W-585Rで再生★
両方のデッキは、録音再生できるダブルリバースデッキです。
左側のデッキ1のヘッドは、少し摩耗しています。

333Hz/0dB基準レベル

315Hz/-4dB/0VU基準レベル

400Hz/ドルビー基準レベル

333Hz/0dB基準レベル

315Hz/-4dB/0VU基準レベル

400Hz/ドルビー基準レベル
テストテープを使用してのテープスピード調整動画
SONY CF-6600のテープスピード調整です。

3kHz/-10dBテープスピード調整テストテープと周波数カウンターを使用してテープスピードを調整します。
テストテープ用信号CDを同時再生しての、調整時の音の変化も聴けます。
サーボアンプ基板のRV601の半固定抵抗で調整します。
LINE OUTに周波数カウンターを接続しての調整は、3,000Hzの信号のテストテープを再生して、
+3%、-2.5% (2,925〜3,090Hz)になるように調整します。


画像をクリックすると、3kHzテストテープ調整時の動画を再生します。

333Hz/0dB規準レベルテストテープでも調整できます。
画像をクリックすると、333Hzテストテープ調整時の動画を再生します。
「カセット用テストテープを作るPart1」(2012年)で製作したテストテープで、テープスピードを調整する

「カセット用テストテープを作るPart1」のページはここをクリックしてください。

メーカー製スピード調整テープは3kHzを使用して、再生信号を周波数カウンターで測定して調整します。
315Hzと333Hzと400Hzのテープでも周波数カウンターで測定できます。
ここで紹介している方法は、楽器の調律と同じ方法で調整します。
440Hzと200Hzと3kHzの音を使用して、調整時の音を比較してみます。
同じ基準信号のCDとテープを再生して、音がほぼ同じ周波数になると音揺れがほとんどなくなります。
テープとメカの状態により、全く音揺れがしなくなることはありません。


テープスピードの調整箇所は、モーターに内蔵している場合と別基板の場合があります。
DCサーボモーターでない、機械ガバナーのモーターはスピード調整できません。
調整テープをセットしたラジカセと、CDプレーヤーの再生音を聞きとりやすい音量にします。
440Hzと200Hzは調整しやすいですが、3kHzは調整が難しいです。
低い周波数ほど合わせやすいですが、小口径スピーカーでは再生しにくくなります。
300Hzから440Hzの周波数が合わせやすいです。


★テストテープ製作手順★
 

@カセットデッキのヘッドとピンチローラーをクリーニング。
Aテープをセットして、キャリブレーションをする。
B録音同時再生モニターで、各信号を測定したレベルになるように調整する。
Cテープの最初から最後まで、安定して録音できるか音をモニターしながらミリパルの針の動きを監視する。
D片面と両面が安定したテープと、両面不安定なテープを選別します。
E録音したテープを再生して再生レベルを測定します。
 録音同時再生モニターの時より少しレベルが低くなっています。
 高い周波数になるほどレベル差が大きくなります。
 原因はよくわかりませんが、録音ヘッドからの漏洩磁気によるものか、テープの減磁作用なども考えられます。

Fレベル差を補正して再度録音します。
G再生してレベルを測定します。
H再生レベルが指定のレベルになるまで何度も繰り返します。

数ミリボルト単位で合わせるのは大変難しいです。
ある程度は許容範囲として妥協しないと製作できません。
フルトラックモノラルヘッドのデッキ製作できれば良いのですが、そのようなデッキはありません。
民生用のステレオカセットデッキと市販のカセットテープで作るには、高精度のテストテープ製作には限界があります。

このような作業工程のため、1本のテープを製作するのには、とても作業時間がかかります。
★両面と片面が安定したテープが出来る割合★
両面が安定したテープは1割もありません。
片面が安定したテープがほとんどです。
@315Hz/0dB基準レベル
A315Hz/-4dB/0VU基準レベル
B333Hz/0dB基準レベル
C333Hz/-4dB/0VU基準レベル

D400Hz/ドルビー基準レベル
E3kHz/-10dB/テープスピード調整用
F6.3kHz/-10dB/アジマス調整用

 
 ★カセット用テストテープを製作 第2弾★
2012年の第1弾 ★「0VU基準レベルとアジマス調整とCDのセット」製作★ は、TC-K555ESRのヘッドの摩耗をさけるため製作終了しました。
2013年9月からの★カセット用テストテープの製作 第2弾★ は、2014年11月で製作を終了しました。



製作したテストテープの精度について


整備されたA&D GX-Z9100のカセットデッキを基準にして製作したテストテープです。
業務用のテストテープではありませんので、多少の誤差はあります。

 

@315Hz/0dB基準レベル

 

 

A315Hz/-4dB/0VU基準レベル

 
 

B333Hz/0dB基準レベル

 

  

C333Hz/-4dB/0VU基準レベル

 

  

D400Hz/ドルビー基準レベル

 
 
 

E3kHz/-10dB/テープスピード調整用

マルチテスターで3kHzのAC電圧は正確に測定できないので、
ミリパルで合わせます。

F6.3kHz/-10dB/アジマス調整用

マルチテスターで6.3kHzのAC電圧は正確に測定できないので、
ミリパルで合わせます。

周波数が高くなるほど、不安定になります。特に不安定なテープは使用しません。


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