ラジオ・ラジカセミニ博物館

SHARP GF-909の修理


THE SEARCHER-W 909

修理未経験者や初級者向けの細かい工程の説明はしていません、
基礎知識があり修理経験豊富な方が修理してください。
万一修理を失敗しても、自己責任でお願いいたします。

★修理専門業者ではないので、修理依頼はお受けしていません★

カセット部の修理
後面キャビネットを外します。
スピーカーの配線、ヘッドホン・マイク端子基板、フレームのネジを外して取り出します。
T字型になっています。
カセットメカは、2台繋がっています。
ネジと配線を外して、フレームから取り出します。
カセットメカの裏側です。
モーターの付いている板を外します。
フライホイールを磨くため外します。
フライホイールの下に、ゴムのアイドラーがありますので磨きます。
ゴムベルトの掛かっていた、プーリも磨きます。
右上が磨いたフライホイール。
左下が汚れているフライホイール。
基板も外して、リーフスイッチも磨きます。
この形は3個基板についていて、少し形の違う物が4個あります。
これと同じスイッチが録音側のポーズボタンにも使われています。
録音側のポーズボタンについているリーフスイッチです。
折れています。
ポーズを押していないときに、レバーをを押していて接点が
接続されています。
ポーズボタンを押すと、解除されて接点が離れます。
絶えず押されているため、プラスチック製のレバーが折れてしまいます。


別のマイクロスイッチで交換修理をした、SHARP GF-919の修理へリンク
折れたレバーと外れたバネ。
瞬間接着剤やプラリペアでは接着できない材質です。
残念ながら修理できないので、保守用のGF-999のカセットメカから
取り出します。
GF-999のポーズボタンのリーフスイッチも折れていました。
どうやら壊れやすいところのようです。
カセットメカの基板から、3個取り出しました。
取り出したスイッチを磨いて取り付けます。
ゴムベルトを加工します。
平ベルトの幅が広いので、オリジナルと同じ幅に切ります。
下の2本が切ったベルトです。
ピンチローラーを交換します。
こちらは、録音側です。
操作ボタンを外してから、ピンチローラーを取り出します。
くなったピンチローラーを交換します。
こちらは再生側です。
ピンチローラーを交換します。
ピンチローラーの下のリーフスイッチも磨きます。
リーフスイッチのバネを外すと磨きやすいです。
バネを元に戻し組み立てます。
ボリュームの修理
ボリュームの基板を取り出します。
ネジは表に1本、裏に三角の抑えの鉄板に2本あります。
ネジを外した後、基板を抑えているフレームの爪を外して取り出します。
よく見るボリュームより大きいです。
ハンダを取らなくても分解できます。
真っ黒なので奇麗になるまで磨きます。
よく右側の音が出なくなる症状が多い、音量のボリュームです。
かなり奇麗になりました。
バランスのボリュームです。
高音のボリュームです。
低音のボリュームです。
高音と同じです。
テープフェーダーのボリュームです。
ミキシングマイクのボリュームです。
エコーのボリュームです。
前面キャビネット。
丸洗いするので、外せるパーツは外します。

後面キャビネット。
電源回路とロッドアンテナを外します。
アンテナ線以外は、外せます。
丸洗いすると、溝の埃が見事に取れます。
スイッチの接点洗浄剤と接点復活剤処理。
うまく動作しているようです。
元通り組み立てて、各部を調整して無事修理完了。
修理前より音が良くなりました。


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