ラジオ・ラジカセミニ博物館
Victor RC-M80の修理
METAL CASSETTER RC-M80
修理未経験者や初級者向けの細かい工程の説明はしていません、
基礎知識があり修理経験豊富な方が修理してください。
万一修理を失敗しても、自己責任でお願いいたします。
★修理専門業者ではないので、修理依頼はお受けしていません★
チューナー部の修理 | |
チューナの受信状態ですが、 FM放送が、局間ノイズだけです。 選局しても何も受信できません。 AM放送は問題なく受信できています。 プリセットメモリーも不調です。 自動選局もうまく動作しません。 FM放送の受信不良は、 局部発振回路(OSCまたは局発と呼びます)の トランジスターの不良と思われます。 また、他の部品の不良も考えられます。 |
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使用されているトランジスターを見ると、 RC-M60と同じく2SC930をいくつか使用しています。 このトランジスターはよく劣化しています。 FM部には4個、AM部は2個使われています。 FM部の2SC930は使用不能なほどに劣化しています。 AM部は少し劣化していました。 2SC930以外のトランジスターは大丈夫そうです。 2SC930のトランジスターのみを全部交換しました。 交換後は無調整ですが、放送が受信できるようになりました。 チューナーのコントロール部のマイコン基板は、 フロント側にあります。 プリセットメモリーなどについては今回は修理しません。 タクトスイッチなどの交換が必要かもしれません。 裏側のチューナー基板を外すには、 ネジとコネクターを取り外すと簡単に取リ出せます。 |
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FMの局部発振回路付近。 矢印が2SC930です。 シルク印刷でECBとかかれているのがトランジスターです。 隣のトランジスターと同じ形の物は、 バリキャップ(可変容量ダイオード)です。 アナログチューナーのバリコン(可変コンデンサー)の 代わりをします。 電圧により、容量が変化する電子チューナーに使用します。 |
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FMの検波回路付近。 矢印が2SC930です。 |
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AMの局部発振回路付近。 矢印が2SC930です。 少し劣化していましたので交換しました。 下の矢印は、局部発振回路のトランジスターです。 何故か、表面のシルク印刷と裏面のシルク印刷の トランジスターの向きが逆になっていました。 表面の表示通りの向きに取り付けてください。 反対向きに取り付けると、ほとんど受信できなくなります。 |
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ボルテージ・シンセサイザーチューナーです。 一件アナログチューナーのような、ダイヤルスケールです。 指針の代わりに16個のLEDが受信周波数の位置を示します。 たとえば、ここで受信できる放送局で困るのは、 79.5MHzと80MHzの区別が出来ません。 カタログでは、多局化に対応と書いてありましたが、 受信周波数を数字で表示する方が選局しやすいと思います。 手動選局はアナログチューナーと同じ感覚です。 手動選局時は、普通のシンセサイザー・チューナーのように プツプツと音が途切れません。 手動選局つまみをもう少し大きくしてもらえればよかったですね。 プリセットメモリーと自動選局は不調のままです。 メモリーバックアップは専用の電池を使用していません。 常時電源がつながっているか、電池を入れておく必要があります。 電池交換時は、5分ほどバックアップされるそうです。 |