ラジオ・ラジカセミニ博物館

Victor RC-838の修理 Part2
(オーバーホールの途中)
2009年2月10日



78年の発売と同時にすぐに購入し、現在も活躍中のとても大切なRC-838です。

長い間使用しているの間に、いくつかの故障個所を直しながら使い続けています。
以前にアンプ基板のスイッチとボリュームを分解清掃し、接点改質剤処理をしました。
フォノ基板、チューナー基板、入出力端子はまだ整備していません。
家の建て替えが終わり引っ越してから、しばらくメインのオーディオとして使い始めたところ、
カセットの早送りと巻き戻しが壊れました。
そしてAMラジオの受信が不安定になりましたので、まずチューナーの修理をすることにしました。
 チューナーの修理
FM受信は感度は少し低下していますが、検波回路がずれ始めているようでAFCスイッチを入れると受信周波数がずれるようです。
AMが急にバリバリ音が出て、シグナルメーターもふらふらして受信が不安定になりました。
1978年から使用しているので、部品の劣化はしているはずです。
まず、トランジスターの交換とスイッチの分解清掃をします。   
  同一の トランジスターに交換をします
   2SC535は手持ちが無かったので交換していません
  トランジスター交換後に調整をします。
AMトラッキング調整のバーアンテナのコイルは調整していません。
  FM検波コイルを調整し、AFCスイッチオンとのずれを直します。。
ステレオ復調回路の調整は、Victor RC-M60の修理を参考にしてください。
受信テストをしたところ、FMは感度アップし調子良くなりました。

AMも最初は少し良くなりましたがあまり変わりません。
FMをしばらく聴いてからAMに切換えたところ、
なんとほとんど小さい音になり、シグナルメーターも振れません。

中間周波数増幅ICも交換してみましたが変わりません。
信号発生器でテストしたところ、455kHZの信号は増幅しているようです。
局発(OSC)と高周波増幅のトランジスターを再チェックしましたが
問題ないようです。

バンド切換スイッチ、バリコン、バーアンテナを調べます。
 
バンド切換スイッチを取り外し分解します。
写真右は、FM AFC/AM SENSを分解したところです。


AMとFMの切換スイッチを外すときは、ロック機構のスプリングをなくさないように注意してください。
ビニール袋の中で、スプリングを先に取り外すと安全です。

分解して接点を磨きいてから接点改質剤を塗り、組み立て後にテスターで導通テストをしま.した。
問題ないので基板に取り付けて、半田付けをします。
バンド切換スイッチを取り付けてから、受信状態をチェックしてみましたが変わりません。
  
バーアンテナとバリコンを調べます。
バーアンテナのコイルの半田付けを外し、コイルの断線を調べましたが断線していません。
AMトラッキング調整のバーアンテナのコイルを調整します。
バーアンテナのコイル調整は、低い周波数の感度を調整します。
信号発生器で550kHzを出して、最大感度となるようにコイルを調整しました。
経年変化でフェライトコアの特性が変わったのでしょうか、以外と左へずれました。
最大感度から少しずれると感度がかなり落ちます。
次にバリコンの、バンド幅とトラッキングのトリマーを調整し直します。
どうやらバリコンのトラッキング調整のトリマーが接触不良のようです。
バリコンのトラッキング調整のトリマーは、高い周波数の感度調整です。
接触不良でトリマーがうまく調整できないようです、コイルと交互に調整してよく聴く放送が受信できるように調整しました。
どうも高い周波数の感度がよくなりません。

急な感度低下とノイズは、トランジスターの劣化とバリコンのトリマーとバーアンテナの調整ずれが複合的に起きたのが原因かもしれません。
バリコンのトリマーが壊れた場合は、バリコンの交換かトリマーを最小容量にして、小容量のトリマーコンデンサーを外付けすると直せるかもしれません。
部品取からバリコンを移植できますが、よく聴く放送は受信できるので今はこのままにしておきます。
カセットとその他の整備は今度やります。 
   


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