オーディオミニ博物館
スピーカーのコロ支持実験

2016年1月11日作成開始 2017年11月12日更新

参考文献
ラジオ技術の1992年7月号に、「ころがり支持方式を実験する」という記事があります。
1992年8月号と9月号と10月号は、クロストーク(意見発表・討論・質問のページ)に載っています。
1993年11月号には、「ユニウェーブ・スピーカー・システムとコロガリ支持の実験」という記事があります。
当時、この記事を読んで自分のDS-500とスピーカースタンドの間に単三乾電池を置いて実験をしてみました。
この時の音の変化に驚き、父親にも聴いてもらい二人して驚いていました。
この実験をきっかけに、実験用スタンドの試作とスピーカースタンドの改良に取り掛かりました。
今まで製作した、コロ支持のスタンドと台を紹介します。
簡易実験1

FOSTEXのFE87のフルレンジスピーカーで当時の実験を再現します。
音の変化を聴けるように、PCM-D100で録音してみます。

マイクの角度は90度に設定しました。
著作権フリーCDの音源を使用します。

TAPEXのファインセラミックフットを用意しました。

ファインセラミックだけ出来ています。

ファインセラミックフットに載せて試聴してみます。

次に単3乾電池をこのようにスピーカーの下に置きます。

下の布の影響が出でいますが、音の変化があります。
下線付き文字をクリックすると、WAVファイルがダウンロードできます。
リニアPCM 96kHz/24bitで録音してあります。
直置き時の音
SPEAKER-TEST-DIRECT.wav へのリンク
ファインセラミックフットに載せた時の音
(最初に外の車の音が入ってしまいました。)
SPEAKER-TEST-CERAMIC.wav へのリンク
単3乾電池をコロとして使用した時の音
SPEAKER-TEST-BATTERY.wav へのリンク
実験用試作コロ支持台

シナ合板をプチルゴムで挟んだ積層構造で、
外側にはヴェルベット生地を貼っています。

まずは、コロを入れないで試聴してみます。
 

アルミ製の丸棒をコロで使用してみます。

コロの前後に空間があく位置にします。

コロ支持の音を試聴します。
コロ支持は水平の台の上で使用します。

裏側に滑り止めのコルクが貼ってあります。
少し水平でなくでも大丈夫なように、U字型の溝の実験もしてみました。

U字型の溝では、平らな溝とはコロ支持の効果が違うようです。
下線付き文字をクリックすると、WAVファイルがダウンロードできます。
リニアPCM 96kHz/24bitで録音してあります。
実験用コロ支持台に、直置き時の音
SPEAKER-TEST-STAND-DIRECT.wav へのリンク
実験用コロ支持台に、コロを入れた時の音
SPEAKER-TEST-STAND-ROLLER.wav へのリンク
実験用コロ支持台のU字型溝に、コロを入れた時の音
SPEAKER-TEST-STAND-ROLLER-U.wav へのリンク
改造した市販のスピーカースタンドと、自作コロ支持台
(2015年1月16日)

自室のダイヤトーンDS-500に、オンキョーのスタンドを使用しています。
市販スタンドの簡単な改造と、
コロの材質による音の変化を実験してみます。

仕事部屋のスピーカーが、ダイヤトーンのDS-500から
ヤマハのNS-B330MBに変わりました。
DS-500用のコロ支持台をそのまま使用しています。 

著作権フリーCDの音源を使用します。
CDプレーヤーはCDP-338ESDで、同軸デジタルアウトで
DATデッキのDTC-1500ESに接続しています。
アンプはオンキョーのIntegra A-817XDです。



レコーダーはTEACのDR-100で、リニアPCMの96kHz24bitで録音します。
ハイレゾの著作権フリー音源が無いので、DSD生録音を再生します。
PCM-D100で録音した、がらくた座試聴用テスト録音素材を使用しました。
スピーカーケーブルは、オーディオテクニカのPC-OCCケーブルです。

オーディオラックに直置きした状態で、CDとDSD音源を再生します。
マイクはオーディオテクニカのAT9943で、マイク角度は120度です。

次にファインセラミックフットに載せて、CDとDSD音源を再生します。
 

ダイヤトーンのDS-500用に製作した、コロ支持台です。
シナ合板をプチルゴムで挟んだ積層構造で、
外側にはヴェルベット生地を貼っています。

裏側は、コルクを貼っています。
現在も、1階の仕事場で使用しています。
 

コロ支持台にコロを挟まないで、直に置きCDとDSD音源を再生します。

コロ支持台にコロのアルミ棒を置いて、CDとDSD音源を再生します。
下線付き文字をクリックすると、WAVファイルがダウンロードできます。
CD音源の再生音を、リニアPCM 96kHz/24bitで録音してあります。

オーディオラックに、直置きした時の音
NS-B330-DIRECT-CD.wav へのリンク
ファインセラミックフットに載せた時の音
NS-B330-CERAMIC-CD.wav へのリンク
コロ支持台に、直置きした時の音。
NS-B330-BOARD-DIRECT-CD.wav へのリンク
コロ支持台、アルミ製コロを入れた時の音
NS-B330-BOARD-ROLLER-CD.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると、WAVファイルがダウンロードできます。
DSD生録音源の再生音を、リニアPCM 96kHz/24bitで録音してあります。

オーディオラックに、直置きした時の音
NS-B330-DIRECT-DSD.wav へのリンク
ファインセラミックフットに載せた時の音
NS-B330-CERAMIC-DSD.wav へのリンク
コロ支持台に、直置きした時の音。
NS-B330-BOARD-DIRECT-DSD.wav へのリンク
コロ支持台、アルミ製コロを入れた時の音
NS-B330-BOARD-ROLLER-DSD.wav へのリンク

オンキョーのスピーカースタンドに、角材を貼ってストッパーとしました。

太い丸棒も使用できるように、角材の間隔が広くなっています。

スタンドの高さ分、マイクを上げて録音します。
スピーカースタンドにコロを挟まないで直に置き、
CDとDSD音源を再生します。
  

左側から、直径約12ミリの柔らかい木の丸棒。
直径約15ミリの堅い木の丸棒。
直径約13ミリのアルミパイプ。
直径約12ミリのベークライト丸棒。

スピーカースタンドに、木製の細いコロを挟みます。

直径約12ミリの柔らかい木の丸棒です。

スピーカースタンドに、木製の太いコロを挟みます。
 
直径約15ミリの堅い木の丸棒です。

スピーカースタンドに、アルミ製のコロを挟みます。

直径約13ミリのアルミパイプです。

スピーカースタンドに、ベークライト製のコロを挟みます。

直径約12ミリのベークライト丸棒です。
下線付き文字をクリックすると、WAVファイルがダウンロードできます。
CD音源の再生音を、リニアPCM 96kHz/24bitで録音してあります。

スピーカースタンドに、直置きした時の音
NS-B330-STAND-DIRECT-CD.wav へのリンク
スピーカースタンドに、柔らかい木の丸棒を挟んだ時の音
無し
スピーカースタンドに、堅い木の丸棒を挟んだ時の音
NS-B330-STAND-TICK-WOODROLLER-CD.wav へのリンク
スピーカースタンドに、アルミパイプを挟んだ時の音
NS-B330-STAND-ALUMINIUM-ROLLER-CD.wav へのリンク
スピーカースタンドに、ベークライトの丸棒を挟んだ時の音
NS-B330-STAND-BAKELITE-ROLLER-CD.wav へのリンク
下線付き文字をクリックすると、WAVファイルがダウンロードできます。
DSD生録音源の再生音を、リニアPCM 96kHz/24bitで録音してあります。

スピーカースタンドに、直置きした時の音
NS-B330-STAND-DIRECT-DSD.wav へのリンク
スピーカースタンドに、柔らかい木の丸棒を挟んだ時の音
NS-B330-STAND-SLENDER-WOODROLLER-DSD.wav へのリンク
スピーカースタンドに、堅い木の丸棒を挟んだ時の音
NS-B330-STAND-TICK-WOODROLLER-DSD.wav へのリンク
スピーカースタンドに、アルミパイプを挟んだ時の音
NS-B330-STAND-ALUMINIUM-ROLLER-DSD.wav へのリンク
スピーカースタンドに、ベークライトの丸棒を挟んだ時の音
NS-B330-STAND-BAKELITE-ROLLER-DSD.wav へのリンク
コロ支持台の構造と、コロの種類
(2015年1月17日)

ヤマハのスーパーウーハー YST-SW50用に製作したコロ支持台。

ダイヤトーン DS-500用のコロ支持台は4枚製作。

溝の幅は約2センチで、深さは約8ミリです。
シナ合板の厚さは2種類使用しています。
厚い板2枚の間にプチルゴムを挟んでいます。
上の板には溝の厚さ分の薄い板を貼っています。
全体をプチルゴムで覆い、上面と側面はヴェルヴェット生地を貼り、
裏側はコルクシートを貼っています。

フォステクスのFE87用のコロ支持台です。

実験用なので、平らの溝とU字型の溝の板を貼り合わせています。

直径8ミリのアルミ丸棒を置いた状態で、こちらを使用しています。

DIY店でU字型の樹脂製のものを見つけ使用しました。

平らで堅くて丈夫、価格も比較的安い、厚みの種類がある板は
ベークライト板があります。

平らで柔らかく加工しやすい、価格も比較的安い、
厚みの種類がある板はMDF板があります。

金属の丸棒で、比較的安いのはアルミ製です。

木製の丸棒も木の種類で堅さが変わります。

ベークライトの丸棒です。
ベークライトは、時間がたつほど色が濃くなってきます。 
黒いベークライトもあります。
  
コロの動きやすさは、板の平面とコロが真円に近いかによって変わります。
合板では、ラワン合板よりシナ合板の方が表面の凹凸が少ないです。
木の板の場合は、集成材や木の種類、表面加工など色々あります。
樹脂や金属の板なども、大きさや強度、加工のしやすさで選ぶとよいです。
板をそのまま使用するか、防振処理をするかでも楽しめます。

コロに使用するもので、木の丸棒は真円の具合や真っすぐなものを
選んで使用します。
木の丸棒は、多少曲がっているものがあります。
ほぼ真円で真っすぐな丸棒は、金属製か樹脂製です。
パイプ状では、場合によっては変形してしまいます。
太さによっても変化が楽しめます。

今回使用した音源では、変化が分かりにかったと思います。
色々な組み合わせで、違いを楽しむこともできます。
平らでコロの動きやすいものほど、コロ支持効果が大きいようです。
コロ支持は水平の状態で使用しないと、ストッパーにあたって動きません。
スピーカーケーブルによっても動いてしまいます。
動きやすい状態がよいので、使用前にコロの位置を確認しておきます。
小さい地震の場合は免震構造として働き、
スピーカーの前後の揺れではスピーカーが止まって下の台が動きます。

次は以前から考案中の、別の構造のスピーカースタンドを
製作したいと思っています。
100円ショップの材料でスピーカーのコロ支持台を作る

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