ラジオ・ラジカセミニ博物館

SONY CFS-686の修理



修理未経験者や初級者向けの細かい工程の説明はしていません、
基礎知識があり修理経験豊富な方が修理してください。
万一修理を失敗しても、自己責任でお願いいたします。

ラジオ・ラジカセミニ博物館・資料室
SONYテープレコーダー回路図集3
CFS-686

さらに詳しい修理記事は、SONY CFS-686の修理パートU

カセットメカの修理
届いた時の状況は…
カセット部:不動。
チューナー部:受信するもFMステレオ受信不安定
アンプ及びファンクション系:接触不良
その他:チューニング/バッテリー表示メーター不動
VUメーター左右バランス不良
外観:アンテナ曲がり、電池蓋ウレタン劣化、全体的に激しい汚れ
と言ったかなりやる気をなくす様な状況でした。
@裏蓋を外した写真
裏蓋は何も配線されておらず、ネジを外せば簡単に外れます。
フロントパネル・フレーム・裏蓋を長いネジで固定しています。
ツマミ類とカセットフタを外せばフレームが簡単に外れます。
スピーカーとチューニング/バッテリー表示メーター制御基盤から
配線がつながっておりますがコネクター式なので分離も楽でした。
Aボディから取り出したフレーム
カセットメカは4本のネジで固定されているだけです。
配線に余裕があるので簡単にカセットメカがひっくり返せます。
Bカセットメカをひっくり返した写真
カセットメカをひっくり返すと 白いギアの下に見えるのがオートストップ用のメカでブランジャは使われておりません。
ギアで駆動してストップボタンのラックを押し上げる構造になっておりました。
オートストップ用のメカは3本のネジで固定してあり、簡単に外れます。
しかし、オートストップ駆動の為にギアの噛み合わせ位置が決まっており、その位置を覚えておかないと組み上げした時に動作不良となってしまいます。
Cオートストップ用のメカを外した写真
オートストップ用のメカを外すとフライホイルが出てきます。
ベルトを外せば簡単にフライホイルは抜けてしまいます。
フライホイルに角ベルトがかかっており、これがオートストップ用のメカを動かしています。
1.5〜1.7ミリの少し太めのベルトがかかっておりました。
交換時は少しテンションがかかるベルトを使用しませんと
正常にオートストップが機能しません。
また、平ベルトも少しテンションがかかるくらいで丁度良いくらいでした。
何本かベルトをかけ直して出た結論です。
カセットメカ不動のそもそもの原因は駆動モーター軸のグリス固着でした。
手で回すとかなり固まった感じでした。
軸の所から洗浄剤をかけてグリスを柔らかくしてから
シリコンスプレーをひと吹きしてあげたら元気に回ってくれるようになりました。
分解清掃しようかと思いましたが、少し回しておいたらスムースに動いている様子なので、とりあえず今回はそのまま使用しました。
Dカセットメカ正面 化粧板を外した写真
化粧板を外すとカウンター用のベルトが簡単に交換することができます。
カウンター用のベルトはかなり細いもので0.8ミリの角ベルトが
使われていました。
あまり太いベルトをかけると化粧板に擦ってしまいます。
Eごめんなさい デジカメの電池切れの為 写真が撮れませんでした。
チューナーのFMステレオ受信不良は チューナー部分の半固定抵抗(1つしかついていません) を調整する事により解決。
各部の接触不良は接点洗浄及び接点復活剤により解消。
問題はチューニング/バッテリー表示メーター不動とVUメーター左右バランス不良でした。
VUメーター左右バランス不良はアンプ基盤中央にある半固定抵抗にて調整を行います。
Lchのみ調整できる様子で、当初 Lchだけがかなり低く表示されておりました。
ライン入力から信号を入力しながら左右のバランスを取れば大丈夫な様子です。
チューニング/バッテリー表示メーターがいちばん厄介でした。
案の定、メーターが固着しており不動状態。
メーターは基盤にハンダ付けされており、ハンダを取って基盤を外すとアクリル板に両面テープで固定してありました。
メーター後ろ側にネジがありますが、それは0位置を調整するものです。
メーター本体と透明カバーが一体となっており、透明カバーを外すとメーター中央にネジが付いています。
そのネジを少し緩めてあげたら動くようになりました。
CFS-3800の時も同じ症状でした。
修理内容は以上です。

 

チューナーの簡単な調整方法
初心者向けの、かなり詳しい説明になっています。
この説明で難しいと思った方は、ご自分での修理はしないほうが良いかもしれません。
無理をして壊さないように、修理に挑戦してください。

なお失敗しても、こちらでは一切責任は取れません。
自己責任でお願いいたします。
左側がチューナー基板の下半分です。
よくある故障症状の調整方法です。

FM放送の調整をするときは、アンテナを接続してください。
外部アンテナ端子に付属のアダプターでアンテナ線を接続します。
アダプターが無いときや、接続するアンテナ線がないときは
左側の端子にビニール線や針金などを接続します。
それらも無いときは、ロッドアンテナ接続端子を指で
さわってください。体がアンテナになります。
ステレオランプが点灯しない。
一度点灯しても選局しなおすと消えてしまう
などの症状が出ます。
これは、経年変化で少し調整がずれてきたためです。
19kHzパイロット信号調整半固定抵抗を、
再調整することにより直すことが出来ます。

まず、受信状態の良いステレオ放送をしている
放送を受信します。
BAND SELECTを、FM STEREOにします。
半固定抵抗を左右どちらかに回すと点灯し始めます。

さらに回すと消えます。
点灯し始めから、消えるところの間に固定します。


接点復活剤や接点復活剤がある場合は、
半固定抵抗に少しかけてから、数回まわしてください。
半固定抵抗の四角い穴に、マイナスドライバーを
差し込んで回します。


回しても変化の無い場合は、
半固定抵抗の不良が考えられます。
そのときは、半固定抵抗を交換します。
ステレオランプはつかないが、
半固定抵抗を回して音が変化するという場合。

モノラル受信とステレオ受信に変化するようでしたら、
ステレオランプのLEDが不良になったとも考えられます。
写真のチューナー基板の一番下にあるコネクターが、
TUNINGメーターとSTEREO表示のLEDにつながっています。
真中の黄色がTUNINGメーターへ、
白がLEDへつながっています。
このコネクターが接触不良でLEDが点灯しないことも
考えられます。
簡単に引き抜くことが出来ますので、接点復活剤をかけて
数回抜き差ししてください。
また、このコネクターは、左右反対にも接続できます。
その時はTUNINGメーターは動きますが、
LEDには電流が流れすぎて焼き切れてしまいます。
その時は、LEDの交換になります。

OPERATIONとSTEREOに使用されている
LEDの型番は、SLP24Bです。
ハンダを取ってからLEDを抜き取ると基板が外せます。

PEAKのLEDは、TLR102です。

LEDの不良でない場合は別の原因が考えられますので、
部品や配線をよく調べないと分からないと思います。
これは電子パーツの知識が必要なので、
分からない方はやらないで下さい。
実験的に確認する方法です。
実際は8Vの電圧が掛かるところに接続されていますが、近い場所の5.6Vの電圧が来ているところを利用します。
LEDのアノード(足の長いほう)を隣のコネクターの
穴の中の端子に接触させます。
反対のカソード(足の短いほう)を、白い線の接続されていた
コネクターの左側に接続します。
このときステレオ受信していれば
LEDは点灯します。
足の長さが同じLEDは、太さが違います。
太いほうがカソード、細いほうがアノードです。
ステレオランプのLEDのチェック法
白と黄色の線のコネクターの、
白い線のつながっている金属端子に
(矢印のところ)
テスターの片方をつなぎます。
テスターのダイオードチェック機能を使います。
無い場合は、高抵抗値の測定にして、
抵抗値を調べます。
このときAC電源は外して、
電源スイッチは切っておいてください。
チューナー基板の隣の基板の左端です。
R327と書いてある抵抗の隣に、
針金(ジャンパー線)があります。
(矢印のところ)
これは、LEDへつながっている8Vの電圧が来ています。
ここに、テスターのもう片方をつないで調べます。

これで、LEDを直接調べることが出来ます。
FM/AMバンド切換スイッチが接触不良の場合は、
この中に接点洗浄剤や接点復活剤をかけてください。
その後、数回スイッチを動かします。
放送局の周波数と、周波数ダイヤルの目盛りとずれが
ある場合の調整法です。
AM放送は、バンド切換スイッチをAMに切り換えてから、
周波数目盛りに放送局があるべき位置にダイヤル指針を
動かします。
その時は放送が受信できていないですが、
AM OSCを少しづつマイナスドライバーでゆっくりと
どちらかに回してください。

放送が受信できてきたら、シグナルメーターが最大に振れるところでとめます。
FM放送も同じ要領で、FM OSCを調整します。
どちらも、フェライトコアという物を回して調整しますが、
これは大変もろく壊れやすいです。
固い場合は無理して回さないで下さい。
FM OSCは、AM OSCに較べてさらに壊れやすいです。
特に金属ドライバーで回すと割れることがあります。

割れた場合は、かけらは捨てないで瞬間接着剤で
貼り付けてください。
また、金属ドライバーでさわったときと、離したときで周波数が
ずれます。
これは、金属などの影響を受けやすいので、出来れば専用の
プラスチックやセラミックで出来たドライバーで調整することを
お勧めします。無い場合は、プラスチックの棒や楊枝などを
削って作ると良いでしょう。


OPERATIONとSTEREOの表示に使用されているLEDの交換
保守用のCFS-6500を分解します。
他には、CFS-656のOPERATION表示も
同じLEDを使用していますが足が短いそうです。
他の同じ年代のSONYのラジカセにも、
使用されている物もあると思います。
STEREOの表示LEDは、SLP24Bです。
足も長いままです。
OPERATIONの表示LEDもSLP24Bです。
こちらも、足が長いままです。
取り出したLEDです。
こちらは、CFS-686のOPERATIONとSTEREO表示LEDです。
裏側です。
この状態でLEDの基板を取り外さないで下さい。
LEDを破損します。
取り外すには、最初にハンダを取り除きます。
LEDを引き抜くと、基板も外れます。
LEDの入っていた穴は、丸穴ではありません。
LEDの白い部分の切り込みがはまるようになっています。
後は逆の手順で、ハンダ付けをして元に戻します。


SONY CFS-686の修理 Part2へ    ラジオ・ラジカセ・オーディオの修理へ