ラジオ・ラジカセミニ博物館
SONY CFD-500の修理
2008年2月29日更新
修理未経験者や初級者向けの細かい工程の説明はしていません、
基礎知識があり修理経験豊富な方が修理してください。
万一修理を失敗しても、自己責任でお願いいたします。
★修理専門業者ではないので、修理依頼はお受けしていません★
カセット部の修理依頼品です。 | |
故障症状 | カセット動作せず。 |
診断症状 | カセットのベルトの伸び、Aデッキのヘッドブロック脱落、両デッキのリバース側用テープガイド破損。 |
処置内容 | ベルト交換、テープガイド補修。 |
カセットの修理 | |
裏キャビネットをはずし、中央の基板とカセットメカを取り出します。 ベルトを交換します。 |
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両方のカセットのリバース側のテープガイドの奥の爪が折れています。 取り外したテープガイド、左側がフォワード側、右側がリバース側用です。 リバース側の爪が折れているので、テープ走行が不安定になります。 何とか修理したいのですが、交換しないと無理です。 応急処置を考えます。 磨耗に強い樹脂を使用しています。 ABS樹脂でしょうか、ほとんどの接着剤とプラリペアが使用できません。 |
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プラリペアでテープガイドを作ってみます。 いろいろなカセットデッキのテープガイドから型を取ってみます。 厚みのあるテープガイドの方がいちばん作りやすかったです。 薄いものはすぐ割れてしまいました。 作ったテープガイドを薄く削って、折れたテープガイドにABS樹脂も接着できる接着剤で貼り付けます。 ゴム系の接着剤で位置の微調整は楽です。 時間がたっても柔軟性があります。 接着力はまあまあのようですが、剥がすと簡単に取れます。 取り付けてカセットハーフにぶつからないか確認してテストをしました。 悪くは無いですが、磨耗の耐久性が心配です。 もっと再現性の良い方法を考えます。 |
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小さくて、写真をとるのが大変です。 何か良い材料は無いか探していたところ、ホッチキスの針に目が止まりました。 針を加工してみましょう。 テープにあたるところは、テープを傷つけないように曲げます。 ちょうど溝にうまくはまる大きさです。 瞬間接着剤で接着してみます。 剥がすことは可能ですが意外と強く接着しています。 走行テストをしますと、思ったより良いです。 一応実験的修理ですが、これで良しとします。 アジマス調整をして修理完了とします。 |