ラジオ・ラジカセミニ博物館
SHARP GF-305の修理
2015年6月30日作成開始 2020年4月26日更新
★修理専門業者ではないので、修理依頼はお受けしていません★
★カセットメカを整備してみます★
分解してカセットメカを取りだします |
後面キャビネットのネジ8本を外し、前面キャビネットを外します。 4本のスピーカープラグを外します。 |
ダイヤル目盛板を外してから、カセットメカを取り外します。 |
配線コネクタを外してから取り出します。 |
カセットメカの整備 |
キャプスタン軸にかかっているオートストップ用と、カウンター用のベルトを外します。 |
固定用のポリスライダーワッシャーを外して、溶けたゴムの付いたアイドラを外します。 裏側にはテフロンワッシャーがあります。 |
キャプスタン軸の駆動ゴムは溶けています。リール台に溶けたゴムが付いています。 |
テフロンワッシャーとEリングを外すと、巻き取りリール台が外れます。 |
フライホイールの下部軸受板を外します。 プランジャーの部品を分離します。 |
キャプスタン軸のプーリを外して、フライホイールを引き抜きます。 |
軸受とフライホイールの間にテフロンワッシャーがあります。 キャプスタン軸とフライホイールを磨きます。 この段階で軸受の中を磨くことはできますが、軸受を取り外すにはさらに分解します。 |
ギヤーを外します。 |
各部品を外していきます。 |
再生レバーはブレーキ板にもつながっているので、ブレーキ板を外します。 ブレーキ板はモータースイッチに接触するので、、そのままでは外せません。 基板は接着剤で固定されていて、簡単には外れません。 |
モーターを外します。 |
モータースイッチのハンダを吸い取ってから、モータースイッチを外します。 モータースイッチも分解して、接点を磨いておきます。 ブレーキ板を外します。 |
茶色いストッパーの部品を外します。 |
再生レバーがあるので、まだ軸受を取りだすことができません。 |
オートストップの部品を分解します。 ポーズボタンを押してから、ピンチローラーのアームを反時計回りに回してから引き抜きます。 ピンチローラーを外します。 軸を抜いて、硬くなったピンチローラーを外します。 軸とアームを磨いてから、新しいピンチローラーに交換します。 この時代のサーチャーシリーズは、硬くなったピンチローラーを交換をしないとテープを痛めます。 |
ポーズボタンの中のスプリングを外します。 |
ポーズレバーを押してから、ポーズレバーの上に被るようにロック板を持ち上げます。 |
ポーズレバーを押し込んでから外し、次に巻戻しレバーを外します。 この写真のポーズレバーのロック板が外してありますが、外さないで作業できます。 |
作動シャーシー(ヘッドブロック)を外します。 スチールボールを無くさないように。 作動シャーシー(ヘッドブロック)とヘッドを磨きます。 |
再生レバーが外れました。 |
ネジを外して軸受を取りだします。 |
取り外すと磨きやすくなります。 |
ひび割れの補修 |
金属の軸をはめてあるプラスチックは、経年劣化で割れています。 スプリングで絶えず力のかかっているワッシャーなども割れています。 |
瞬間接着剤やプラリペアで、割れた個所を補修しておきます。 |
カウンターリセットボタンを磨く |
白くなったカウンターリセットボタンを磨きます。 |
組み立て |
外した部品を取り付けて組み立てます。 プランジャーの部品の取り付け。 |
モータースイッチの取り付け |
再生ボタンを押すと、モータースイッチが固定されて作業しやすくなります。 モータースイッチの足が接触しないように広げてから半田付けをします。 次に、モーターを取り付けます。 |
リール台と軸のクリーニング |
巻取りリール台の下にあるテフロンワッシャーは2枚ありました。 古いグリスを拭き取り、新しいグリスを塗ってから取り付けます。 巻戻しリール台の下にあるテフロンワッシャーは1枚でした。 古いグリスを拭き取り、新しいグリスを塗ってから取り付けます。 |
APSS表示基板のスイッチの接点を磨く |
APSS表示基板を外します。 早送りAPSSスイッチと巻戻しAPSSスイッチの接点を磨きます。 磨いた後に、接点保護材を塗ります。 |
カセットのゴムベルトは取り付けないで仮組 (2015年7月3日) |
カセットはまだ動きませんが、ダイヤル目盛り板やツマミが綺麗になりました。 |
キャプスタン軸のゴム部品について 2020年4月26日 |
数年かけて見つけた代用部品は、10年以上トラブル無しの実績があります。 この代用部品は修理業者でも使用しています。 キャプスタン軸のゴム部品についての問い合わせがありますが、 修理業者間で使用しているこの代用部品についてはお答えできません。 キャプスタン軸のゴム部品を自作する研究をし、 途中まで治具の製作もしましたがやめることにしました。 これからも代用部品を使用して、ゴムベルトも購入できるものを使用します。 |