ACミリボルトメーター(ミリバル)とマルチテスターの比較

2013年7月16日更新

AUTORANG DIGITAL MULTIMETER MS8221CのAC電圧測定をミリバルと比較してみます。
このオートレンジ・デジタル・マルチメーターは、秋月通商で2,000円で購入しました。
AC電圧の測定レンジは、200mV・2V・20V・200V・600Vがあります。
AC電圧測定時の周波数特性は、40Hz〜400Hzまでとなっています。
アナログテスターにはない、2Vと200mVレンジがあります。
カセットの基準レベル測定に使用できるかテストしてみます。
ミリバルのメーターが1Vの位置で比較しています。
2Vレンジ/10Hz正弦波/1V
2Vレンジ/100Hz正弦波/1V
2Vレンジ/200Hz正弦波/1V
2Vレンジ/400Hz正弦波/1V
2Vレンジ/500Hz正弦波/1V
2Vレンジ/600Hz正弦波/1V
2Vレンジ/700Hz正弦波/1V
2Vレンジ/900Hz正弦波/1V
2Vレンジ/1kHz正弦波/1V
わずかな誤差はありますが、1kHzぐらいまでは使えそうです。
315Hzの基準レベルには使用できます。
AIWAのXK009で使用してみましょう
XK-009の0VUのラインアウト出力は、530mVです。
 
530mVのときは、ミリパルもほぼ同じ電圧を表示しています。
測定できる周波数範囲は狭いですが、2V・4V・6Vレンジはミリパルの代わりに使用できるようです。
なるべく綺麗な正弦波にでないと誤差を生じます。
デジタルマルチメーターは、コンデンサーの容量の測定、トランジスターのhFE測定、周波数カウンターなどの機能が
あるものがあります。
周波数カウンターは、100kHzぐらいまで測定できるとバイアス発振回路の周波数合わせにも使用できます。
必要な機能を持ったテスターがあると便利です。
 
写真左は、秋月通商で2,100円で販売されているポケットマルチテスター P-16です。
テストリードは取り外しできません。
AV電圧は、600mVレンジから600Vレンジ。
周波数カウンターは、6000Hzレンジから60.00MHzレンジ。
コンデンサー容量は、6.000nFから6.000mF。
トランジターのhFE測定はできません。
写真右は、
AUTORANG DIGITAL MULTIMETER MS8221CとAC電圧の測定比較です。
写真の数字は、1kHzの信号を周波数カウンターで測定できた最小電圧レベルです。

周波数カウンター/10Hz

周波数カウンター/100Hz

周波数カウンター/1000Hz

周波数カウンター/10kHz

周波数カウンター/100kHz
テスターリードのアダプタ製作
テストリードの先端に付けるアダプタは、sanwaのテスターのアクセサリの中にアダプタとして販売されています。
同じようなアダプタを自作してみました。


ICクリップ

ミノムシクリップ

マル信無線電機のテストピン
 
必要な部品と分けます。

ICクリップとマル信無線電機のテストピンを接続してはんだ付けします。
直付けの場合は、カバーは取り付けません。

リード線で接続する場合はカバーを取り付けられます。
テストピンの半田づけ部分は、熱収縮チューブやビニールテープで絶縁処理をしておくと安全です。
 
ミノムシクリップとマル信無線電機のテストピンを接続して、半田付けします。
カバーを少し切って取りつけます。

リード線で接続する場合は、カバーを切り取りません。
テストピンの半田づけ部分は、熱収縮チューブやビニールテープで絶縁処理をしておくと安全です。
 
テストリードの先端に取り付けられます。
ICクリップはこのように引っ掛けて取り付けられます。

テスターを接続しながら、調整作業をする時に便利です。
テスターのテストリードとアダプタ

バナナプラグ付コード(バナナプラグ・オス⇔オス)
 

バナナプラグ付コード(バナナプラグ⇔みの虫クリップ)
 

上が、変換コネクタ(RCA-J⇔BNC-P)。下が、
測定器テスター用変換コネクタ(BNCメス−バナナオス)

測定器テスター用変換コネクタ(BNCメス−バナナオス)を
取り付けると、BNCコネクターが使用できるようになります。

測定器テスター用変換コネクタ(BNCメス−バナナオス)に
変換コネクタ(RCA-J⇔BNC-P)を取り付けます。

2CHステレオ対応のミリパルになります。
表示が同じにならないです?
マルチテスターの表示誤差

同じAC電圧の測定ですが、同一機種での誤差があります。
ポケットテスターのほうが表示できる桁が多くて、600mVレンジもありますが周波数が40Hz〜100Hzです。
表示誤差を考慮して使用すれば問題ありません。

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