ラジオ・ラジカセミニ博物館

AIWA TPR-858の修理


Hit Chart TPR-858 (1978年発売)

修理未経験者や初級者向けの細かい工程の説明はしていません、
基礎知識があり修理経験豊富な方が修理してください。
万一修理を失敗しても、自己責任でお願いいたします。

★修理専門業者ではないので、修理依頼はお受けしていません★

分解
 
カセット部の修理 
 
カセットメカの溶けたベルトをふき取ります。フライホイール押さえ板も外します。
 
フライホイールの下に隠れているリーフスイッチを取り出し、接点を磨きます。
 
カセットメカ下部にあるリーフスイッチも分解して接点を磨きます。
 
ベルトを掛け替えて組み立てます。走行系や伝達機構の部品も磨きます。 
 
ヘッドブロックの押さえ板をはずして、硬くなったローラーのグリスをふき取り新しいグリスを塗ります。
スイッチとボリュームと入出力端子の修理
 
ファンクションとモードのスイッチを取り出します。
 
ファンクションスイッチを分解して磨きます。接点の部品は形が全部同じではありません。
 
モードスイッチも分解して磨きます。
 
録音・再生切換スイッチを分解して磨きます。
 
入出力端子の基板をアンプ基板から取り外し、マイクアンプ基板とスピーカー端子を取り出します。
ライン入出力端子は取り外せないので、このまま磨きます。
 
マイク端子を取り外すときは、ジャックドライバーがあると便利です。 
 
電解コンデンサーを交換して、マイク端子も取り外します。
 
マイク端子も分解してきれいに磨きます。
 
ビート切換えスイッチも分解して磨きます。
 
スピーカー端子も分解して磨きます。
 
メーター切換えスイッチを取り外し、分解して磨きます。
 

 
リバーブボリュームを分解して、内蔵されているスイッチと各接点を磨きます。
 
マイクボリュームも分解して磨きます。
 
トーンとバランスとボリューム基板から、各ボリュームを取り外します。
 
音量のボリュームを分解して磨きます。
 
バランスのボリュームも分解して磨きます。
 
トーンのボリュームも分解して磨きます。
 
ラウドネススイッチを分解して磨きます。
金属ケースと白い樹脂部品の間にロック機構がありますので分解組み立ては注意してください。
 
ボリュームとアンプ基板の電解コンデンサーを交換します。
 
チューナー基板の電解コンデンサーを交換します。バンド切換スイッチを分解して磨きます。
 
メーター基板の電解コンデンサーを交換します。
 
ヘッドホン端子も分解して磨きます。
 
電源の整流回路の電解コンデンサーを交換します。
 
ACソケットのDC切換スイッチを分解して磨きます。
 
表キャビネットを分解して磨きます。ハンドルも分解して磨きます。

仮組をしてラジオの周波数と感度調整、テープスピード調整をします。
チューナー基板の半固定抵抗はセパレーション調整ですので、信号発生器のない方は決して調整しないでください。
正常に動作するかしばらくチェックをして、不具合があれば再調整をします。
交換した電解コンデンサー
0.22μF×3本、0.47μF×14本、1μF×12本、3.3μF×2本、4.7μF×20本、10μF×12本、22μ×6本F、33μF×1本、47μF×3本、
100μF×3本、220μF×2本、330μF×3本、470μF×3本、1000μF×8本、2200μF×1本。
早送り用ギヤーのかみ合わせが樹脂部品の劣化で少し悪く、大きい動作音と早送り時のみオートストップが正常にできません。
しかし交換部品がないので仕方ありません。

ラジオの感度は大変素晴らしいです。
音質も10センチフルレンジスピーカーですが、大変聴きやすく疲れないバランスの良い音がします。

出力は2.6×2.6ワットですので、大音量は無理ですがそばで聴くには十分の音量です。


ラジオ・ラジカセ・オーディオの修理へ