ラジオ・ラジカセミニ博物館

AIWA CS-J50の修理


この写真は展示室のCS-J50です。
アトリエ4Rさんから、CS-J50の修理レポートが届きました。どうもありがとうございます。 2007.3.25★
アトリエ4Rさんの修理レポートをご覧下さい。

修理未経験者や初級者向けの細かい工程の説明はしていません、
基礎知識があり修理経験豊富な方が修理してください。
万一修理を失敗しても、自己責任でお願いいたします。

カセットメカの修理
今回は 先日オークションで入手した AIWA CS-J50の
修理レポートです。
入手時の状態は カセット不動・ラジオFM/AM受信OK
ファンクション/ボリューム 各コントロール部 接触不良
電源投入するとモーター音がする・・・といった状況でした。
早速 裏蓋を開け検証。
予想通りカセット駆動用のベルトが溶けておりました。
写真はメイン基板。
しかし、簡単にカセットメカは取り出せません。
チューナー基板を外せば楽だったのかもしれませんが、
基板固定用のネジを外すとメイン基板を取り外すことが
できました。

メイン基板を外すとRECミュート/TPS制御基板が中央に
付いています。
ネジ2本で固定されているだけなので、外すのは簡単ですが
基板そのものは2枚構成になっているので取り外しは慎重に。
この基板を外さないとテープカウンターが引っかかって
カセットメカが取り出せません。
やっとカセットメカを取り出せました。
ベルトが残っておりますが溶けています。
まずはモーターを外します。
モーターは意外に簡単に外れます。
ただ、ベルトの破片があちこちに飛び散っており大変です。
写真はカセットメカ・モーターを外した状態
写真ではモーターが綺麗になっておりますが、最初はベルトが
モーターの軸に巻きついて真っ黒な状態でした。
モーターが空回りしていてもベルトが溶けて巻きついていた為
モーターはかなり負荷がかかっていたと思われます。
写真ではフレームに固定してありますが、メンテナンス時には
モーターを外し洗浄液とアルコールを使って丁寧にふき取った
後に軽く軸には注油し、柔らかめのグリスを塗っておきました。 
30分程通電させて回しておいたら異音もなく綺麗に回転している
様子なので、このまま使う事にしました。
ベルトをかけ仮組して動作確認してみると ヘッドが上がりません。
何故???
原因追求の為、フライホイル下のプレートを外し検証。
写真はフライホイールを外した状態
写真はフライホイル下のプレートを外した状態

原因はヘッド駆動用のギアが折れかかっており フライホイルが
空回りしてしまっていました。
写真では正常に見えますが、爪で触っただけで簡単に折れて
しまいました。
この時点でギアの補修ができれば良いのですが難しい状況
でしたので、兄弟機のJ88の部品取り機から移植する事に
しました。
カセットメカに使われている部品はJ88と共通している部分が
多いので助かりました。
プレートを外してみると 問題のギアは勿論 駆動部分の
グリスが固着しており、このままではモーターに負担がかかる
だけでなく 回転ムラや動作不良の原因にもなってしまうので
アルコール等で溶かしながら丁寧にふき取り新しいグリスを
塗ると良いようです。
左は、欠けてしまったギア。
右は部品取りから取り外したギア。
ギアの位置等を慎重に確認しながら組み上げます。
プレートの取り付けは慎重に慎重に。 
ギアの位置が正確ならプレートは簡単にはまります。
少しでも間違っているとプレートはなかなかはまりませんでした。
組み込む際には注油だけでなく スイッチ類の接点も磨いておくと
良い様子です。
今度は、メカの正面からメンテナンスします。
化粧パネルを外し、カウンター用のベルトを交換。
ついでにアイドラーも清掃しリールがスリップしないように
メンテナンスします。
この時点で、録再ヘッド・消去ヘッド・ピンチローラー等を
掃除しておけば後で楽です。
写真はカセットメカ表

チューナーのメンテナンス

写真はチューナー基板
続いてチューニングダイアルが少し重かったのでチューナー基板を
外してみるとホコリやらゴミが付着しておりました。
清掃後、稼動部分に少量の注油。
写真はチューニングダイヤル部

スピーカーのメンテナンス

ここまでバラしたならスピーカーも掃除。
ウーハーのエッジはラバーでした。 
フルレンジスピーカー

組み立て

さて、各部も綺麗に掃除され 組み込みです。
この時点で、各接触不良のメンテナンスを行いました。
ボリュームやトーンコントロール、バランス等はグリスが
固着しており大変です。
あまりひどい様子ならバラしてメンテナンスしなければなりませんが、
今回は接点洗浄と接点復活処理にて解消できたので助かりました。
外した順番に組み上げします。
配線がかなり込み入っているので組み上げも慎重に。
写真は各部部品交換し組み上げ途中
やっと終わり、記念撮影!!!
うーむ 我ながら良く頑張りました。
なんと作業時間 12時間 お疲れ様でした。
完成!!!

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